三叉神経痛
三叉神経痛は、顔面の感覚(触覚・痛覚・温度覚)を担う三叉神経が刺激されることで生じる顔面への突発的・電撃的な激痛を特徴とする疾患です。
「電気が走るような」「刃物で刺されるような」と表現される痛みが、顔の片側に数秒〜数十秒間、繰り返し発作的に起こります。世界で最も強い痛みの一つと言われ、自殺衝動を伴うほど重篤になることもあります。有病率は人口10 万人あたり約12〜28 人とされ、50 歳以上・女性に多く見られます。
非定型顔面痛
非定型顔面痛(ひていけいがんめんつう)とは、顔面・口腔内・顎に持続する痛みがあるにもかかわらず、歯・顎骨・神経・血管など、通常の検査では明らかな原因が見つからない慢性の顔面痛です。
国際頭痛学会(ICHD-3)では「持続性特発性顔面痛(PIFP:Persistent Idiopathic Facial Pain)」と正式に定義されています。「原因不明の顔の痛み」として長年悩まれる方が多く、複数の診療科を転々とされるケースも少なくありません。
抜歯後の痛み
抜歯(ばっし)後には通常、数日間の痛みと腫れが生じますが、多くの場合は1週間ほどで落ち着きます。しかし一部の方では、痛みが予想以上に長く・強く続いたり、一度引いた後に再び強くなる「ドライソケット(乾燥性歯槽骨炎)」や、数週間〜数か月以上続く「抜歯後慢性疼痛」が生じることがあります。
「抜歯したのにずっと痛い」「歯科では異常ないと言われた」という場合、ペインクリニックの専門的な評価と治療が有効な場合があります。