腱鞘炎(ドケルバン病)
ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎:きょうさくせいけんしょうえん)とは、手首の親指側(橈骨茎状突起:とうこつけいじょうとっき)にある腱鞘(けんしょう)*が炎症・肥厚(ひこう:厚くなること)し、腱との間に摩擦・狭窄が起きる疾患です。
親指を動かすたびに手首の親指側に痛みやきしみが生じます。出産後の女性・乳幼児を抱える母親・スマートフォンの多用者・手作業の多い職業の方に多く見られます。
*腱鞘:腱(けん:筋肉と骨をつなぐ繊維)を包むトンネル状の鞘(さや)。腱がスムーズに動くためのガイドの役割を果たします。
手根管症候群
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん:CTS)とは、手首の掌側にある「手根管(しゅこんかん)*」というトンネルの中で、正中神経(せいちゅうしんけい)が圧迫されることで生じる、手・指のしびれ・痛み・感覚障害・筋力低下を特徴とする疾患です。
上肢の末梢神経障害として最も頻度が高い疾患で、有病率は一般人口の約1〜5%。特に中年女性・妊娠中・産後・閉経後の女性に多く見られます。
*手根管:手首の手のひら側にある、骨と靱帯で囲まれたトンネル状の狭い空間。その中を9本の腱と正中神経が通っています。